さらに刑事達が乗った帰りの電車に、キツネ目の男が乗り込む。
そんな、コピーライター達の日常。
台湾の衛生当局は保力達ブランドの商品を安全が確認されるまで発売しないように通達した。
捜査本部は犯人グループの可能性が高いと判断して、捜査が行われ 、一部はマスコミ向けに公開された。
二人はそれぞれの「真相」に辿りつくのだが、実際の事件を丹念になぞるなかで導かれるその結末は、小説とは思えないリアリティを帯びている。
朝日新聞大阪社会部『緊急報告グリコ・森永事件』朝日新聞社、1985年、p. そして、菓子の個包装が進んだのがグリコ・森永事件が契機、という言説は私にとっては大変疑問が残るものでした。