しかし、来院患者を詳細にみれば、一部ではあるがメインテナンス管理下にあったにもかかわらず多数の歯を喪失してしまうケースがあることに気づく。
そこで1歯ごとに修復の程度(CRレジンか、インレーか、クラウンか)や歯髄の生活失活の別、抜歯の理由について調査した。
中でも歯の成分であるカルシウムやリン酸の不足やビタミン不足、とくにビタミンD欠乏症になってしまうとエナメル質形成不全になりやすいと言われています。
この調査では男性の喫煙者率が非常に高く、とくに男性において歯周病の増悪因子となっていることが明らかになった。
そのため、多くの歯周治療が費用対効果のバランスのとれない結果に帰しているのではないかと推察される。
今回の調査から,明らかになったことは, 1. :383KB 日本ヘルスケア歯科研究会誌 2007年 第 9巻 1号J Health Care Dent. :244KB <調査1> 歯科診療所における初診患者の実態調査とその推移 第6報 藤木省三/秋元秀俊 今回で7回目となるこの調査結果は,各々の診療所の初診患者の特性の推移,あるいは定期管理の成果を評価する際の比較対照群として用いることができるとともに,かかりつけ歯科をもたない全国の受診患者の平均像とその推移を知ることができる. J Health Care Dent. また喫煙経験と歯周病進行度との相関については、喫煙本数が多くなるほど中等度以上の歯周炎に罹患している人が多いことが明らかになった。
私たちの調査は、受診患者の調査(hospital statistics)であって国民を代表する調査ではないが、臨床の場での疫学データを蓄積する意義はますます高くなっている。