大樹は、自分は父と同じように暴力をふるう人間で、母のように立派ではない、とこはるに怒りをぶつけます。
峯は哲雄の愛人になる事で、今の現状を変えようと考えていましたが、哲雄は「お前らでは無理だ、何も変わらない」と罵ります。
しかし、この頃から豊子の照恵に対する折檻が、日増しにひどくなってゆく。
スタッフが虐待シーンの撮影時に、 幼少期の明恵役の子供の心のケアにも配慮したというエピソードがあるほど、原田の演技は凄まじかったそうです。
外の世界を全く知らない三兄弟はそれぞれにもがき苦しみながら、島での生活から逃げたくても逃げられない自分の人生を考え、そして真剣に向き合っていこうとする姿を描いた作品です。
また、照恵や武則の面倒もよく見てくれ、照恵には中学校の制服を買ってくれるほどの善き同居人です。