製造業でいうと、顧客に売却したときであり、 建設業でいうと、工事が完成し引き渡したとき(工事完成基準) 又は、顧客との間で同意した一部分を売上として計上します(工事進行基準) これらの売上が成立する前に、 使った加工費や外注費を仕掛として、当期の経費にはせず、 貸借対照表上の資産として翌期に繰り越していきます。
これを避けるために原価費用科目を仕掛品という集計科目へ振り替えることで、投入した期の損益計算から除外することが出来ます。
仕掛品原価=仕掛品の直接材料費+仕掛品の加工費 完成品原価=完成品の直接材料費+完成品の加工費 と言うことになります。
と聞くことがあるかもしれませんが、 そうです。
これは業種に関わらずです。
これを直接原価と呼んだりします。
問題は 仕掛品原価をどのように合理的に按分するのかです。
つまり仕掛品とは、適正な期間損益計算を行うにあたっての未完成品に投入した原価財を集計したもの(集計勘定かつ資産勘定)と言うことができます。