そのため、自己犠牲を称えるのではなく、ネコのような愚かな行為をしてはいけないという意味合いが強く込められています。
猫はひどい火傷を負った上に、火傷をしながら取った栗は猿に食べられてしまったという猫が踏んだり蹴ったりな話。
この寓話が基となり、自分の利益にはならないのに他人の利益のために危険を冒して行動して、時にひどい目に遭ってしまうことを「火中の栗を拾う」ということわざで表現するようになりました。
「危ない橋を渡る」とも混同されやすいことわざですが、そのことわざとの違いも「火中の栗を拾う」が他人の利益のためという点にあります。
したがって、「火中の栗を拾う」ということわざにおいては、他人の利益のためにという点がポイントになります。
「火中の栗を拾う」の例文 日本では「火中の栗を拾う」を、由来となったフランスの寓話とは異なり、自分の損得を省みず他人のために犠牲を払うという意味合いで用いるケースが多くみられます。
危険を冒すことも時に必要であるかもしれません。