感情移入できるような登場人物もおらず、なかなか映画の世界に入り込めなかったという人も少なくないかもしれませんね。
オススメもかなり貯め込んじゃっているんですよね。
夕食時。
映画『ジョーカー』は劇中に何度も「これは現実?それとも妄想?」と観客側に揺さぶりをかけてきたのですが、この『哀愁しんでれら』はラストにドーン!とやったという感じだと思うんです。
小春と大悟の行動がおかしいと思った人は、知らず知らずのうちに、学校内でのいじめ、またはそれに準ずる行為への対応に関し妥協を見せる現在の社会に迎合してしまっているのではないでしょうか。
これはめちゃくちゃ的を射ています。
校長らが包丁を突き付けられた時間は約30分にも及び、その後、母が落ち着きを取り戻したため、2人は座って、また話し合いを再開させたとのこと。
子どもが参加できなかった運動会をやり直すよう、小学校の校長に包丁を突きつけて脅した保護者が逮捕されるというそのニュースを見た渡部監督は、「あまりに馬鹿馬鹿しくて信じられないという思いのあと、そんな行動にまで出た両親に興味が湧きました」と語っています。