では、同じく「今昔物語」にあるこういう例はどうでしょう。
しかし、それだけではないので、たとえば、江戸時代初めの「醒睡笑」にはこういう話が載っています。
つまり「悲」より「哀」の方がより感情的に悲しさを、そして心の痛みを伝えています。
「悲喜こもごも」は漢字で「悲喜交交」と書く四字熟語です。
悲しみと喜びの複数の感情が入り混じり、混乱をおこしている状態を「悲喜交錯」と言います。
「源氏物語」には、「 うれしくも悲しくも思ひたまへられはべる」 (宿木)という言い方が出てきますが、これは、「一方ではうれしく、一方では悲しい」ということです。
「いろいろ」とは種類が多いことや異なる事柄や状態の数が多いことを表現する言葉です。