加えて註釈がついていたりするので、ページはなかなかはかどりません。
円地さんが訳を始めてから、『円地文子訳源氏物語』の刊行がはじまるまで、ほぼ五年間、アパートの小さな部屋の小さな座り机に座り、わずかな参考書だけを傍において、訳に専念していた。
01 どなたさまの御世であったか、女御や更衣が大勢や仕えなさっていた中に、たいして重い身分ではなくて、めだって御寵愛の厚い方があった。
改訂軽装版• 近代以降にも、• そこで光源氏を中心とする主な登場人物を一覧で紹介します。
1帖「桐壺」から21帖「少女」まで、光源氏・恋の遍歴の巻。
邸へ向かう途中源氏は、昔なじみがあった中川のほとりに住む女に歌を届けさせたが、返事はつれないものだった。
また帝がこのことを悲しくお思いになられることは、この上もないほどである。